会長エッセイ

「音楽祭の核となる演奏会は、県が主体となって開催を!」

去る121日、県庁において中村法道長崎県知事にお会いした。

長崎県音楽連盟の「ながさき音楽祭」についての要望書を提出し、長崎県の今後の音楽振興政策について知事のお考えを伺うためである。

連盟からは会長の私・齋藤寛、連盟運営委員会委員長・堀内伊吹(長崎大学教授)、同副委員長・林田賢(ピアノ奏者)、同事務局長・江口満が出席した。また、伊藤昭六顧問(前連盟会長)が同道して下さった。

県側からは、伊東博隆スポーツ・文化振興部長、中村哲*地域文化推進室長が同席された。

 

長崎県音楽連盟が中村知事に要望したことがらの概略は以下の通りである。

 

・当連盟は、1997年発足以来、音楽文化の振興に尽力し豊かな地域づくりを目指して活動をしてきたが、単なる音楽家個人の集合体ではなく、県オペラ協会、長崎交響楽団、新演奏家協会、県合唱連盟等の県内の主な音楽団体を網羅する、県内で唯一の、全国的にもまれな包括的な組織であること。

2007年から行われてきた「ながさき音楽祭」においては、「オーケストラ演奏会」や「長崎の唄・長崎の音」等を県委託事業として実施することにより、県内外の音楽関係者から高い評価を受けていること。

・他県の音楽祭と違って、長崎県内の演奏家が多く出演する(出演者の80%以上が長崎在住者あるいは長崎出身者)「ながさき音楽祭の今後」については、演奏家のみならず多くの市民が大きな期待と関心を抱いていること。

 

以上のことがらを申し述べ、行政との協働による音楽文化振興は当連盟の基本的理念であり、連盟に寄せられた音楽祭に関するいろんな意見を踏まえて、今後の音楽祭の方向性について、要望書を提出したのである。

 

その詳細については要望書をご覧いただきたいが、音楽祭の核となる演奏会を長崎県が主体となって開催してほしいというのが連盟の要望の中心である。要点を以下に記すことにする。

 

「音楽祭の核となる演奏会は、県が主体となって開催を!」

音楽活動は本来、地域に暮らす市民の自発的な意思による文化活動であり、地域の人々が中心となり、継続的に活動していくことがもっとも大切である。その意味で「ながさき音楽祭」が音楽祭が始まって4年目となる今年度から、「地域主体の音楽祭」を目指し、それを県がサポートしていくというスタンスとなったことは十分に理解できる。しかし、音楽祭の核となる大がかりな「音楽イベント」、あるいは「長崎の唄・音」のように、地域を超えて、県内全体の音楽文化所産を融合しての音楽イベントは市町レベルではなく県が主体的に取り組む必要があると考える。

そのため、「地方(市町村)主体で実施するのが効果的な音楽事業」と、「県が直接、企画・制作に関わるのが相応しい音楽イベント」を組み合わせて音楽祭を実施していくのが望ましいと考えている。

長崎県が主体的に取り組むべき具体例としては、過去3年間にわたって行われてきた「核となる音楽事業:記念オーケストラ演奏会」、また「長崎らしい音楽事業:長崎の唄・音、教会コンサート」等を次年度以降にふたたび実現してほしいことを要望した。

詳しくは、本ホームページに掲載した要望書にお目通しをいただければさいわいである。

 

 

【2010/12/10】

16回の音楽会

 

この半年の間に私が長崎で聴いた16回の音楽会のこと、

そして音楽を愛する市民の皆様の長崎県音楽連盟への加入のお願い

 

長崎県音楽連盟会長 齋藤 寬

 

 

暑かった夏もようやく終わり10月を迎えた。今日は6日、明日は7日、「くんち」前日である。私は銅座町(南蛮船)の特別顧問を仰せつかっており、3日間は羽織袴を着て、山高帽子をかぶり参加する。

シャギリ! これは間違いなく長崎を代表する音楽の一つであろうが、「くんち」大好き人間の私はこのお囃子を聞くと、心がうきうきどきどきしてくる。

 

さて、いま10月ということは、つまり9月が終わったということである(当然でしょうが、何を言っているのですか!?)

9月が終わったということは1年の半分が過ぎたことを言いたいのである。

1年の計は元旦にありといいます。それはその通りですが、わが国の財政年度は4月にはじまるし(なお、米国のFiscal year10月にはじまり、翌年9月に終わるようです)、小学校も高校も大学も4月からはじまるではありませんか。

 

さて、この辺で本題に戻ります。株式会社の業績予想みたいであるが、私が平成22年度上半期に出かけた音楽会を数えてみた

 

01) お披露目コンサー「美術館に新しいピアノが来た」(長崎県美術館、0404)

02) 「香里ライブ」(万屋町ライブハウス、0513)

03) 「長崎大学管弦楽団SUMMER CONCERT 2010」(長崎ブリックホール、06月06日)

04) カナリー音楽見本市「オール・ザット・ショパン~自分の耳が許すだけが音楽である」(とぎつカナリーホール、0613)

05) 日韓学生が一緒に作り上げる交流20周年記念音楽祭「第16回日韓音楽交流会」(長崎ブリックホール、0624)

06) 「木管五重奏esprit concert(えすぷり こんさーと)」(旧香港上海銀行長崎支店記念館、0626)

07) 「美術館イブニングライブ」(長崎県美術館、0627)

08) 創立40周年記念「長崎交響楽団第75回定期演奏会」(長崎ブリックホール、0704)

09) 「中村紘子」デビュー50周年記念ピアノリサイタル(長崎ブリックホール、0711)

11) 「長崎大学LUNCH TIME CONCERT~夏に輝くブラスアンサンブル」(長崎大学学生交流プラザ・多目的ホール、0720)

12) 「ながさき音遊会」(旧香港上海銀行長崎支店記念館、0806)

13) 「大活辯上映会」(長崎歴史文化博物館、0807日)

14) 「キム・ジョンキュ コンサート(音楽の三都巡り)」(長崎ブリックホール、0911)

15) 「辻井伸行ピアノリサイタル」(長崎ブリックホール、0919)

16) フィルハーモニックオーケストラ・長崎第7回定期演奏会「バッハ~ベートーベン~ブラームス」(とぎつカナリーホール、0920) 

 

半年で16回ということになった。この数が半年間の音楽会通いとして多いほうなのか少ないのかは知らないが、とにかくみな楽しかった。

なお、上のリストの中に「大活辯上映会」(長崎歴史文化博物館、0807日)がある。無声トーキー映画が映写され、活弁士麻生八咫・子八咫父娘(「映画ライブそれが人生」、高木書房)の名セリフ「赤城の山も今宵限り、、、」が流れ、アカペラ(?)としても十分楽しめたので挙げている。

長崎大学管弦楽団の演奏会ではドヴォルジャークの交響曲第8番ト長調、作品88を楽しんだ。昨年66日の「長崎大学管弦楽団SUMMER CONCERT 2009」のときもそうだったが、楽団顧問の堀内伊吹長崎大学教授の解説がとてもよい(堀内教授は私の長年の知友であり、身内の自慢をするようで少しおしょうすいが、これは東北弁で“恥ずかしい”の意味です)

 

 

 

演奏曲目の解説、この曲を演奏する学生への期待や励ましが綴られていて、これが同時に観客に対するこの上ない音楽鑑賞の手引きとなっている、

 

堀内教授は「(前略) あの時からずいぶん時が流れたけれど、いまだに8番の第3楽章を聴くと、ドキドキする。チャイコフスキーの弦楽セレナーデの第2楽章を聴いても、同じような気持ちになるので、きっとオーケストラが奏でるワルツが好きなのかもしれない。今回は、長大オケの皆さんが、業界でいうところの「ドヴォ8」に取り組む。第3楽章のト短調の憂愁が、第4楽章になって、いくつかの変奏の後に、どのような晴れやかなフィナーレを迎えるのか、皆さんの演奏を楽しみしている。いつも忍耐強くご指導くださっている、福田隆先生に感謝しながら、学生諸君の熱演を楽しみたい。」とプログラムにある。

 

私は「音楽は分からないが、音楽を聴くことが大好きな人間」である。長崎大学管弦楽団の演奏がどうであったかを述べることはできないが、皆が心を一つにして第4楽章で晴れやかなフィナーレを迎えたことだけは私にも実感できた。長大オケは福田隆氏ほかの皆さんのご指導のお陰を持って年々レベルが上がっていることも嬉しいことである。長大オケファンのひとりとしてますますの発展を願っている。

 

ところで、私は問題の「ドヴォ8」の第4楽章のところでプログラムをそっと取り出し、堀内教授の解説を再度読みながら演奏に耳を傾けたのであるが、隣に坐っている妻に「止めなさい、演奏している人に失礼よ」と窘められた。そういうものかも知れないが、私はさわりの部分の解説を読みながら演奏を聞きたいのである。けっして音を立てたりして周囲に迷惑をかけていない(と思っている)ので。お許しをいただきたいものである。

 

演奏会が終わった後、ホールロビーで私にとってとても嬉しいことがあったので紹介したい。一人の青年から「学長(私は2年前まで長崎大学長だった)、私は長大教育学部の学生です。また、ランチタイムコンサートに来てください」と声をかけられた。嬉しかった。彼は大きなキャンバス製の袋というかバッグに楽器が入っているようだったから、ホルンかユーフォニウムを演奏するのだろう。

「今度はいつなの?」、「720日です」、「必ず行くよ」、「お願いします」。

 

このランチタイム・コンサートは私が長大学長時代に堀内教授との話の中で実現した教育学部音楽コースの学生によるウイークデイ昼休み1220~12:45に長大文教キャンパス・学生プラザ多目的ホールで開催されるようになったミニ・コンサートである。最初は不定期だったが、その後、年4~6回の定期開催となり、私は都合のつく限り必ず出席していた。私にとってとくに思い入れの強いコンサートである。

ただ、学長退任後は半年ほど悪性リンパ腫の二回目の化学療法のため入院していたこともあって(お蔭様で完全寛解となり退院できました)、県美術館ライブでの彼らの演奏は聴いていたが、ミニ・コンサートにはしばらくご無沙汰していたのだった。学生君が忘れずに声をかけてくれてほんとうに嬉しかった。もちろん7月20日は妻と二人で出かけた。次回は11月とのこと、今から楽しみである。

 

さて、結論に入ります。

長崎で、いつ、どこで、どんな音楽会があるか? これを知るのは意外と難しいと思いませんか、どうですか?

音楽会に出かけるともちろん近く開催予定のコンサートのチラシ(ポスター)をもらいます。「ああ、この人が来るのかぜひ聴きに行こう」と思っても、チラシをどこかにしまい忘れ、気がつくと演奏会(コンサート)は終わっていたという経験がありませんか? 実は私はしょっちゅうなのです。

 

こんなとき長崎県音楽連盟ニュースレター「ろんど(隔月刊行)」は実に便利です。

長崎、佐世保、諫早、大村、とぎつ他の県内各地の音楽情報を細大漏らさず収録しています。「ろんど」は会員全員に送付されることは言うまでもありません。

また、会員でなくても長崎県音楽連盟会のホームページ(http://www.n-rond.jp)にアクセスすれば県内の音楽情報は即あなたのものです。http://www.n-rond.jpなど洋文字を入れなくとも、「長崎県音楽連盟」とインプットすればザッツオーケーです。

2010年5月21日にわが音楽連盟のホームページを刷新しました。以来きょうまでのアクセス数は9423回です。皆様のアクセスと長崎県音楽連盟への加入をお願いします。

 

長崎県音楽連盟は以下のことを目指しています。

・音楽連盟を音楽家と音楽を愛好する方々、そして応援してくださる個人

・企業の方々などが集まって交流をもてる場を実現しよう!

・もっともっと多くの「音楽を愛する人」に会員になっていただこう!

・地域の皆さんにとって「親しみやすく、県内の音楽情報がすぐに手に入るHP」を作ろう!

 

最後に10月の音楽祭のPRです。

1030~1031日に「長崎の唄 長崎の音 ~祭り~」がブリックホールを中心に繰り広げられます。いろいろな催しがイッパイでとても楽しいですよ! 30日の「長崎の唄 長崎の音」チケットは2000円ですが、ほかのイベントはすべて無料です。 どうか皆さまお揃いでお出かけください。

 

 

【2010/10/06】
次へ
このページのTOPへ