音楽見本市2009 of 長崎県音楽連盟

カナリー音の博物館、音楽見本市が盛況のうちに終了いたしました。初日はやや雨模様だったのですが、そのせいか、来場者数は上々。長崎大学の学生たちによるロビーコンサートも初々しく、好スタートとなりました。14日日曜日は晴天。この日は県内のいろんな行事が重なっているせいか、午前中はやや少なめでしたが、夕方のコンサートまでには、ほぼ例年並みとなりました。また各教室も学生や子供たちがあふれ、この催しがある程度定着した感がありました。最後にカナリーホールのスタッフの皆様。大変お疲れ様でした。気配りと笑顔が素敵でした。来年もまた、カナリーホールでお会いしましょう。

今年も音楽見本市を楽しませていただきました。
まず、最初の【長与少年少女合唱団】は、指導者と子どもたちの一体感が気持ちよかったです。パフォーマンスも体に染み込むよういい積み重ねがなされ、それが歌そのものにもプラスになる方向でのレッスンが伺われました。今後益々の充実が楽しみです。
【ギャラクシー】は可能性がまだまだあるグループという印象です。自らが楽しみ、「音楽ってこんなに楽しいのか」「アンサンブルって嬉しいんだ」と多くの方々の心をくすぐっていただきたい。
実力派4人の【シャンソン・ダムール】もう少し肩の力を抜いて、聴衆の心を溶かしていただけたら嬉しいです。
【ミンストレル・コンサート・ソサエティ】聴く人が快感を感じる、心をくすぐる演奏でしたね。
【ジュニアオーケストラながさき】指揮者なしでの演奏に、普段以上の一体感を味わえたことでしょう。着実な成長が伺え、心嬉しく聴かせていただきました。これからも大いに期待します。
【ムジカ・マルヴァ・ローザ】何といっても中心となっている尼崎さんの研鑽の積み重ねが会場を潤しました。吉野氏の甘いテノールが健在で嬉しいです。アンサンブルも好演。
【ヴァリアス合奏団】充分に鑑賞に堪える演奏表現で、さらにおまけが楽しめる余裕が嬉しかったです。
【ゲスト：サキソフォン／西村直子さん（ピアノ／石川敦子さん）】の演奏は初めて聴かせていただきましたが、見事でしたね。演奏者のお二人と出てくる音、共に充分な存在感があり、聴く人の心をとらえ、生きた音が「音楽の歓び」を伝えていましたね。素晴らしい演奏を堪能させていただきました。残念だったのは、聴きに来てくださる方が少なかったこと。来年はもっともっと多くの方々に来ていただけるような手だてを工夫しましょう。

長崎県音楽連盟理事長　松川暢男